2016年10月から、東京大学のゴルフ部との関わりが始まりました。それは、指導方法もまだはっきりと決まらない中で、まずは講習会という形で全体像を伝えることから始まりました。
東京大学運動会ゴルフ部のコーチになって驚いたことは、練習環境が非常に悪いことです。もちろんゴルフの強豪校ではありませんから、学校に練習施設が無く、親からの金銭的サポートも少ない為、練習代にも苦労していたり、車を持っていない学生が多い為、ゴルフ場に行くもの一苦労。そんな状態でした。監督はもちろん指導者もいない、そんな彼らを少しでもサポートできたらという気持ちでコーチを引き受けました。
最初は月に一回程度のペースでやっていこうと思っていましたが、どんどん接点が増えていきました。合宿へ参加したり、リーグ戦の練習ラウンドで指導したりと彼らと信頼関係を築いていきました。春のリーグ戦で惜しくもDリーグから男女ともに昇格できなかったことをきっかけに、「リーグの昇格」等の明確な目標を立て、やるからには指導をしっかりとしようと、レギュラー選手を中心に相当量の指導を行いました。その結果、秋のDリーグでは男女ともに優勝し、2018年の春は男女共にCリーグで戦うことができることになりました。
この優勝をきっかけにしてOB会の推挙で監督に就任しました。
12月に主婦の友社より上梓した「弱小集団東大ゴルフ部が優勝しちゃったゴルフ術」は、リーグ戦に向けての東大生の頑張りと、東大生ならではの学業と部活の両立の日々が記録された本となりました。ご興味のある方には、ぜひお手に取って頂ければ幸いです。